美容整形手術の死亡事故、賠償額が少ないのはなぜか

3/24/2022

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 どんな治療にもリスクがある。それは美容整形手術であっても例外ではない。しかし、死亡する可能性があると覚悟している人がどれだけいるだろうか。

 美容整形手術を受けた30代女性が死亡した。読売新聞が2022年3月24日付で報じている。

 2011年2月、事故は聖路加国際病院で起きた。女性は植物状態となり、2013年1月に死亡した。遺族は損害賠償を求めて訴訟を提起した。1億1500万円が請求されたが、東京高裁が病院側に命じた賠償はわずか600万円であった。死亡事故にしては賠償額が随分と少ない。1審の東京地裁では請求が棄却されているから、過失の有無が微妙なのかもしれない。

 一般に、損害賠償が認められるには「過失がある」「損害がある」「過失と損害に因果関係がある」ことを証明する必要がある。

 この事故では、呼吸を確保するためのチューブを気管ではなく食道に挿入してしまった。これは食道挿管と呼ばれる状態で、放置すれば呼吸ができないため低酸素血症、低酸素脳症となり死亡する。食道挿管かどうかを確認することは基本中の基本であり、食道に挿入されていれば速やかに挿入し直す必要がある。

 食道挿管を見逃したせいで患者が死亡したのであれば、過失も因果関係も明らかなので、1審の請求棄却、2審の賠償額600万円というのは不自然だ。つまり、この事故には報道されていない事情があるのだろう。

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