繁華街で折り重なるように転倒する事故、群衆雪崩で151人死亡

10/30/2022

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2022年10月29日午後10時15分、韓国ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)の中心部で、153人が死亡する大規模な群衆事故が起きた。梨泰院駅に隣接するハミルトンホテル前の狭い坂道に、身動きがとれないほど大勢の人が殺到し、次々に折り重なるように転倒した。被害者の多くは10代~20代の若者。

  • 死亡者は20人の外国人を含む。中国、ロシア、イラン、米国、フランス、ウズベキスタン、ノルウェー、ベトナムなどで、日本人も2人死亡した。
  • ハロウィン前で、仮装した人が多数いた。
  • 営業時間などに関するCOVID-19対策が緩和されてから最初のハロウィンを前に、梨泰院には観光客など10万人以上が訪れていた。
  • 梨泰院はテレビドラマ「梨泰院クラス」の舞台で、観光地だった。
  • 居酒屋に有名人が訪れ、見物人が殺到したとの情報がある。
  • 事故翌日の10月30日、現場を尹錫悦大統領が視察した。
  • 事故を受けて、韓国のテレビ局はバラエティ番組などの放送を自粛した。また、ハロウィン関連などのイベントの中止が相次いだ。
  • ハロウィンで混乱する繁華街として、日本の渋谷が比較された。渋谷で大規模な転倒事故が起きたことはない。



これはいわゆる群衆雪崩で、同様の事故は日本を含む世界各国で起きている。いくつか例を挙げる。数百人から千人以上の死者を出すような事故も繰り返されている。同じような事故は必ずまた起きるので、あまりに密集した人混みには近づかないことが命を守るために大切だ。



1.2001年7月20日 花火 日本 死者11人



日本で起きた大規模な転倒事故は、約20年前の花火大会で起きた事故がある。2001年7月20日、兵庫県明石市にあるJR神戸線朝霧駅南側の歩道橋で、花火大会を観るため密集した群衆が折り重なるように転倒し、11人が死亡する惨事となった。刑事・民事訴訟に加えて、2005年の警備業法改正に繋がった。

この事故では「将棋倒し」と報道して日本将棋連盟に抗議されたため、NHKは「人が折り重なって倒れ」などと表現するようになった。梨泰院の事故報道を見れば分かる通り、他のメディアでは今でも「将棋倒し」と表現している。群衆転倒事故を将棋倒しやドミノ倒しに喩えるのは分かりやすく、理に適ってはいる。それによって将棋やドミノ自体のイメージ悪化に繋がるかどうかは不明。

群衆事故と直接の関係は無いが、花火大会で起きた事故と同じ年に、朝霧駅の近くで別の死亡事故も起きている。2001年12月30日、朝霧駅南側にある大蔵海岸で砂浜の陥没に巻き込まれて幼児が意識不明の重体となり、その後死亡した。大蔵海岸こども広場には、歩道橋の事故と海岸の事故の二つの慰霊碑が並んで設置されている。



2.2022年10月1日 サッカー インドネシア 死者131人



2022年10月1日ジャワ島東ジャワ州マランのサッカー場で、プロサッカーリーグの試合後に起きた群衆事故がある。ホームのチームが敗北したためサポーターが暴徒化、警察が催涙ガスを用いる事態となり、パニックに陥った群衆が出口に殺到、折り重なるように転倒し131人が死亡した。警察の対応がパニックに拍車をかけた可能性が指摘されている。



3.2015年9月24日 巡礼 サウジアラビア 死者2181人以上



サウジアラビアにあるイスラームの聖地メッカ近郊の聖地ミナで起きた群集事故。2015年9月24日午前9時頃、ハッジ(巡礼)参加者たちが折り重なるように転倒、少なくとも2181人が死亡する前代未聞の大惨事に至った。巡礼者たちは悪魔を表す石柱に向かって投石する儀式を行うため、ジャマラート橋に向かう途中だった。この儀式は人々が殺到するため群集事故が繰り返されている。大規模なものに限っても1990年、2004年、2006年に起きており、それぞれ1426人、251人、364人が死亡している。


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