IPRSはLavandaらによって報告された原因不明の症候群で、現在までに約50例が報告されている。
患者は特段の誘引無く、急激な紅兜狩猟欲求に駆られる。
患者は装備をあまり深く考えない傾向を有する。
この事実はIPRSの病的性質を支持している。
不可解な行動ではあるが、
狩猟そのものは大きな問題なく遂行される。
患者は生き生きと紅兜を攻撃しているように見える。
「よっしゃ」「いけっ」等の叫び声をあげる者もいる。
装備等の選択が適切でないこともあり討伐時間は比較的長い(この例では34'26''23)。
しかし、それを気にする様子は認められない。
IPRSは新しい疾患概念であり不明な点が多い。
今後の症例の蓄積が待たれる。