概要
まもるとみがわりを採用し、しおづけの性能を最大限に活かすキョジオーン。持ち物はたべのこしで確定。無対策の相手を一体で崩壊させうる性能を持つ。じわれ等の攻撃技を切っており、おんみつマントやみがわりで手も足も出なくなるという明確な弱点を有する。パラドックスポケモンの攻撃も凌ぎうる耐久性能を誇るが、タイプ一致弱点はさすがに無理である。挑発やアンコールは立ち回り次第で対応可能。ゴーストテラスの場合、弱点があくだけとなり防御性能は格段に高まるが、マスカーニャはどうにもならない。
みがわり
耐久型ポケモンにとって脅威となる一撃必殺技を防ぐことができる。みがわりを有効に使うには素早さを高めに調整するべきである。一撃必殺技は命中してもみがわりが消えるだけなので、まもると併用すれば一撃必殺技のPPはすぐに尽きるだろう。スカーフトリックを防ぐこともできるが、素早さで負けていることが大半だろうから、トリック対策として使えるシーンは限られる。
キョジオーン同士の戦いになった場合に、相手のしおづけを防ぐことも可能。おんみつマントのキョジオーンでなければ一方的にしおづけにできるので、優位に立つことができる。しかし、じこさいせいを考慮すると実際に相手のキョジオーンを削り切るには相当な時間がかかるため、時間切れになっても負けない状況でなければかえって不利になる場合もある。
逆に、この型のキョジオーンは相手のみがわりに弱い。のろいいたみわけ型のハバタクカミやミミッキュのみがわりにほとんど何もできない。キノガッサにみがわりやどりぎのタネをされてもきつい。キノコのほうしを無効にできるからといって安易に出すと負ける。もっと深刻なのはサーフゴーやニンフィアで、みがわりを出され、わるだくみやめいそうを積まれると後続での処理も追いつかなくなる。
まもる
ほとんどの攻撃を1ターン無効化する。しおづけの継続ダメージを稼ぐことができ、たべのこしによる回復量も増やすことができる。単純に考えれば、しおづけ→まもる→じこさいせい→まもる→……と繰り返すことが最適のように思われるが、まもるのタイミングで交代されると、無償でしおづけが解除されてしまう。交代先はキョジオーンを突破しやすいポケモンであろうし、まもる前のターンに受けた攻撃のダメージが残っている状態でもあろう。なので、まもるを選ぶのは相手が交代しないだろうと読んだ場合になる。しおづけを連打するか、まもるを挟まずにじこさいせいやみがわりを使うことも必要になってくる。相手の手持ちから交代先になりうるポケモンをよく検討して、みがわりでしおづけ対策をしてきそうならしおづけを連打するとか、みがわりを貫通する技で攻撃してきそうならみがわりは止めておくとか、そもそもキョジオーンを交代させるとか、負け筋を意識してそれを潰す手を考えなければならない。もちろんまもるを押して、交代されても交代先を見てから対応可能と判断すればそれはそれで一つの判断になりうる。交代以外にもカイリューなどアンコールを使ってきそうな相手に対してはしおづけ連打が最適解のこともあるが、まもるにアンコールを使わせることでも2ターン稼ぐことができるので、ケースバイケースとなるだろう。
キョジオーンに限らないが、ハラバリーより素早さが低い場合、まもるを採用することででんきにかえるを無力化することができる。火力の低いパーティだとハラバリーを突破できないことがあるが、まもるをうまく使うことで有利に立ち回れることは覚えておいた方が良い。
おんみつマント
キョジオーンを置物にするアイテム。キョジオーンが増えるとおんみつマント持ちのサーフゴーが増える。キョジオーンにおんみつマント持ちサーフゴーを後投げして、わるだくみを積む立ち回りが強い。この場合じわれで3割勝てるが、みがわり持ちだとみがわりを出してくるので、もはや手も足も出なくなる。サーフゴーを後投げされた時点で、サーフゴーを処理できる仲間に引きたいが、わるだくみを積んだサーフゴーを後投げで倒すのは難しい。おんみつマントはしおづけの他にも、なげつけるの追加効果、ルミナコリジョンの特防ダウン、ほうでんの麻痺なども無効化するため、サーフゴーの場合は純粋なダメージ以外では突破しにくい。既にキョジオーンにテラスタルを切っていると本当に無理なので、相手にサーフゴーがいる場合は先発キョジオーンで早々とテラスタルを切るのは避けたほうがよい。
のろい
まもる、みがわり以外の技候補。技名が駄洒落になっており、ゴーストが使用すると呪い、それ以外が使用すると鈍いになる。「呪い」の方はみがわり無効、必中、バトンタッチで引き継がれる強力な継続ダメージ技。みがわりを貫通するため、しおづけの弱点を補完できる。キョジオーンはいわタイプのため、ゴーストテラス限定ではあるが、相手がみがわりから積み技を使ってくる立ち回りに対して自身で抵抗しうるため検討に値する。しかし、最も警戒すべき仮想敵であるサーフゴーには特性おうごんのからだにより無効である点が痛い。基本的には特性てんねんのポケモンなどに交代して対処していくことになろう。サーフゴーであれば特防に優れ、タイプ一致のじしんが使えるドオーが候補になる。ドオーの場合、サーフゴー側がひこうテラスを採用していると厳しい。ハピナスもはがねテラスを切ればわるだくみを積んだサーフゴーに対抗しうるが、この場合はキョジオーンでテラスを切るのを我慢しなければならない。
実際の対戦
キョジオーン対ミミッキュの局面。ミミッキュが2回連続つるぎのまいをした時点で、キョジオーンがしおづけ、みがわりを成立させたので、下からみがわりを出すことで受け切ることが可能となった。つるぎのまい対策だけならてっぺきの方が優れるが、わるだくみも同様の立ち回りでいなすことが可能であり、一部の変化技も防ぐことができることも考慮すると、みがわりの方が汎用性に優れると言える。
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