ポケットモンスターにおける「害悪」とは何か【ゲーム用語・スラング】

10/29/2021

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昔から、ゲーム愛好家同士で通じるスラングが使われている。複雑な概念を一言で表すことができ、効率的なコミュニケーションに資するのみならず、仲間意識の形成にも役立っている。

ポケットモンスターの対戦において、「害悪」はよく用いられるスラングである。害悪はある種の戦術を形容する。害悪と断じてはいるが、決してルール違反を意味せず、マナー違反ですらない。また、単に強い(強すぎる)戦術を意味するのではない。「害悪」とは何なのか。

ポケットモンスターというゲームで、対戦の基本は「相手より早い行動」「相手の防御より強い攻撃」を実現することにある。そのために自分のポケモンを強化し、相手のポケモンを弱体化し、あるいは「場」を変化させて目的を達成する。

この基本に反することが、「害悪」の必要条件である(十分条件ではない)。たとえば「相手の攻撃より強い防御」「相手の行動阻害」を狙うことを主軸とする戦術だ。あくまでもルールに則った戦術であり、それに適するようにデザインされたポケモンや技も多い。なぜ「害悪」とまで言われるのか。

「こちらがやりたい戦術をできなかった」だけでは、理由として弱い。基本通りの正攻法で粉砕されても、こちらの戦術は崩壊する。上記のような戦術が嫌われる主な理由は、「時間がかかる」ことだろう。決定力を欠き、じわじわと追い詰める戦術のため、どうしても対戦時間(=ストレスを感じる時間)が長引くのだ。

とはいえ、あくまでルール内の戦術であり、対策手段も多く用意されているので、特に大きな問題があるわけではない。実際には「害悪」という字面の強さほどには嫌悪されていないようである。

AIは手が変になりやすいが魔法使いであれば魔法をかける手続き的な理由で変な手の形をしているとも解釈でき違和感を覚えにくい効果が期待できる

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