画像は鳩です。
今日の英熟語は被害者叩き――Victim blamingを紹介する。
Victim blaming (Wikipedia)
要するに「被害者にも責任がある」論である。全ての物事には複数の側面があり、「被害者にも落ち度があった」という論理を展開すること自体は常に可能である。
泥棒に入られたのは鍵をかけ忘れたのが悪い、露出の多い服を来ていなければ性的嫌がらせを受けなかっただろう――等々いくらでもバリエーションがある。
とは言え、実際に被害を受けた者からすれば、これらは二次被害とも言うべきもので、当然に受け入れがたいものである。
How rape allegations have rocked Australian politics (BBC)
オーストラリアの政府関係者同士のレイプ疑惑の記事中で、”victim blaming”という熟語が使われている。被害者はひどく酒に酔っていたようで、いかにも「被害者叩き」が起きそうな状況ではあるが――
具体的な性犯罪について何らかの言及をする場合、極めて慎重に考えなくてはならない。一歩間違えれば人権侵害に直結する。断片的な情報や思い込みでいい加減な発言をするのは厳に慎まなければならない。
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